地肌のかゆみやフケなどの悩みが続いたとき、最近よく聞く「スカルプシャンプー」って何だか良さそうに思えますよね。
ただ、普通のシャンプーと何が違うのか知らない方も多いはず。
そこで今回は、薄毛治療のクリニックでも取り扱うスカルプシャンプーを開発する専門家に、スカルプシャンプーの選び方やおすすめ商品について伺いました。
またスカルプシャンプーそもそもの働きから、気になる発毛効果の真相まで詳しく解説します。
この記事を読めば、正しいスカルプケアを始めることができますよ。
先に商品が知りたい方は「3. 専門家おすすめ厳選スカルプシャンプー」をご覧ください。

代表取締役社長
加藤 彰(かとう あきら)
2011年に株式会社メソケアプラスを設立し、翌年には頭皮用シャンプー「スカルプフォーマットシャンプー」を発売。現在は女性用シャンプーや頭皮用美容液、トリートメントなど様々なスカルプケア用品を展開・提供している。
http://www.mesocare.jp
目次
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1. スカルプシャンプーって何が良いの?

そもそもスカルプシャンプーは『頭皮(スカルプ)』を洗うシャンプーのことです。
「え・・・シャンプーってそういうものでは?」と思うかもしれませんが、 これまでのシャンプーは、ダメージ補修や濃密保湿など、「髪を洗う」ことが重視されてきました。
それが、美容室などのヘッドスパが普及すると、皮脂や毛穴汚れには「頭皮を洗う」ものが良い、と言われるように。
ここから “頭皮ケア=スカルプケア”が注目され、それを売りにした「スカルプシャンプー」が続々と登場したのです。
ではスカルプシャンプーは、普通のシャンプーと何が違うのでしょう。
◆普通のシャンプーとの違い

スカルプシャンプーと普通のシャンプーの一番の違いは、頭皮の汚れや皮脂を落とす「洗浄成分」にあります。
普通のシャンプー
…頭皮に必要な皮脂や潤いまで取り除く、強い洗浄力。頭皮への刺激が強い成分のため肌が弱いと、かゆみや炎症といった頭皮トラブルを起こしやすい
スカルプシャンプー
…不要な皮脂や汚れだけを取り除く適度な洗浄力の商品や、皮脂を落とすことに特化した商品など、洗浄作用に工夫を凝らしている
頭皮にとって、洗浄力が強いのはNG。 なぜなら皮脂には、頭皮を紫外線や乾燥から守る大事な働きがあるため、落としすぎないほうが良いからです。
スカルプシャンプーのなかでも「頭皮に残しておくべき皮脂や潤いをキープできる適度な洗浄力」のものは、頭皮を健康な状態に保つのにおすすめです。
スカルプシャンプーを使うことで皮脂量が整うのか、普通のシャンプーと使い比べてみました。
そこで頭皮タイプによる差が顕著となる、『シャンプー12時間後』の皮脂量を市販の皮脂チェッカー※で計測しました。
※「頭皮脂チェッカー」ライフケア技研株式会社
「オイリー頭皮」と「乾燥頭皮」、それぞれの結果がこちらです。

「オイリー頭皮」と「乾燥頭皮」、それぞれの結果がこちらです。
ご覧のようにオイリー頭皮と乾燥頭皮、いずれも皮脂量が整い、普通量に近づきました。
スカルプシャンプーには、皮脂量を基準値に近づける働きが期待できます。
関連記事:スカルプシャンプー以外のメンズシャンプーを詳しく知りたい方はこちら「メンズシャンプーおすすめランキング11選|ベタつき・ニオイ・フケ対策に人気のアイテムを厳選紹介」
2. 正しいスカルプシャンプーの選び方

スカルプシャンプーと書かれた商品はたくさんありますが、例えば普通のシャンプーと変わらない強い洗浄力など、すべてがそう名乗るにふさわしい商品ではありません。
そのため、スカルプシャンプーを選ぶときは、次のポイントをチェックしましょう。
・適度な洗浄力の「アミノ酸系」または「石鹸系」の洗浄成分が使われたシャンプー
〈成分例〉
アミノ酸系:ココイル~、ラウロイル~、ラウレス~
石鹸系:(カリ)石鹸素地、脂肪酸~
・「頭皮への刺激が強い添加物」が入っていないシャンプー
〈成分例〉
防腐剤:ベンジルアルコール、イソプロパノール、メチル(クロロ)イソチアゾリン
酸化防止剤:BHT、ジブチルヒドロキシトルエン
これらを満たすもの、つまり「頭皮を洗うことに特化した、適度な洗浄力のシャンプー」こそ、良いスカルプシャンプーといえます。
ちなみに「血行促進」や「髪が増える」といった頭皮を洗う以外の働きがプラスされているものは、スカルプシャンプーとしておすすめできません。
なぜならスカルプシャンプーに限らず、シャンプーは『洗うもの=洗浄剤』なので、それ以外の働きはそもそも期待できないからです。
最近は「オールインワン」や「多機能」といった商品が増えていますが、目的に合ったアイテムを使い分けることが、最も効果的な方法です。
髪をなめらかにしたいなら・・・
▶トリートメントやコンディショナー
ボリュームアップや抜け毛予防なら・・・
▶育毛剤やスカルプエッセンス
など、商品本来の目的を意識して使い分けましょう。
3. 専門家おすすめ厳選スカルプシャンプー
ここでは、2章でご紹介した正しいスカルプシャンプーの選び方に沿った、専門家おすすめの厳選シャンプーをご紹介します。
加えて、監修者の加藤さん自身が開発された商品も取り上げました。愛用者の口コミや編集部レビューでも高評価のおすすめシャンプーです。
またご紹介するスカルプシャンプーを実際に愛用している方の「洗い心地」や「仕上がり」に関する口コミも掲載しましたので、参考にしてみてくださいね。
◆専門家おすすめスカルプシャンプー
-
第一三共ヘルスケア
【価格】1,473円~/450mL ※編集部調べ -
持田ヘルスケア
【価格】1,760円/200mL -
メソケアプラス
【価格】3,630円/370mL
・ミノン薬用ヘアシャンプー(第一三共ヘルスケア)

低刺激性はピカイチ!お子さまでも使えます
監修者のコメント
アレルギーの原因となる物質をカットするなど、低刺激に特化して開発されたシャンプーです。同シリーズには全身を洗えるシャンプーもあり、お子さまも安心して使えます。頭皮のかゆみなどが気になる方におすすめです。
市販薬や健康食品を多く扱う製薬会社・第一三共ヘルスケアの「ミノン薬用ヘアシャンプー」です。
- アミノ酸系のなかでもしっとりした仕上がりになる洗浄成分
⇒ココイルグルタミン酸TEA(ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸TEA液) - 髪の柔軟性を高め、指通りをなめらかにする成分
⇒コカミドプロピルベタイン(ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液)
といった、低刺激かつ保湿力の高い成分配合が特徴です。
また、かゆみの予防や改善におすすめの「グリチルリチン酸ジカリウム」配合なので、ふだんから頭皮トラブルが起こりやすい方におすすめです。
◆愛用者の口コミ
頭皮のかゆみが数日で治まりました
30代男性/頭皮タイプ・混合
頭がかゆい日が続いたので購入。数日でかゆみは治まり、気になっていた頭皮のべたつきやニオイも改善されました。泡立ちが良く、スタイリング剤もしっかり落とせます。
・コラージュフルフルネクストシャンプー(持田ヘルスケア)

フケが気になる方は、迷わずこの1本です
監修者のコメント
「ミコナゾール硝酸塩」という抗真菌作用のある成分が、フケの原因菌の増殖を抑えるので、効果的にフケやかゆみを防ぐことができます。とにかくフケが気になる、という方には特に、おすすめのシャンプーです。
皮膚科学に基づくスキンケア・ヘアケア商品を展開する持田ヘルスケアの「コラージュフルフルネクストシャンプー」です。
- アミノ酸系のなかでもすっきりした洗い心地の洗浄成分
⇒ラウロイルメチルアラニンNa(ラウロイルメチル-β-アラニンNa液) - フケやかゆみ、ニオイに効く2つの有効成分
⇒ミコナゾール硝酸塩、ピロクトンオラミン
を中心にした、さっぱり系のスカルプシャンプーです。
すっきりした洗い上がりが好きな方だけでなく、低刺激な成分配合なので敏感肌の方にもおすすめです。
◆愛用者の口コミ
頭皮が乾燥しにくくなりました
30代男性/頭皮タイプ・乾燥
洗ったあと1時間もすれば出ていたフケが、今は夕方や翌日になってもほとんど出ません。泡立ちが良いので気持ち良く洗えますし、乾燥を防げたためか髪にツヤが出た気がします。
・薬用スカルプフォーマットシャンプー(メソケアプラス)

洗浄力と保湿を両立!頭皮ケアにふさわしい1本です
監修者のコメント
石鹸系とアミノ酸系の洗浄成分をハイブリットしたシャンプーです。特に石鹸系洗浄成分によって作られる『疑似皮脂膜』が、本来は洗髪時に洗い流されてしまう皮脂膜と入れ替わるので、潤いをキープ。頭皮にとてもやさしいシャンプーです。また従来の石鹸系シャンプーの泡立ちの悪さときしみを解消して、使用感にもこだわりました。
頭皮を洗うのに最適な成分配合を突き詰めて開発された、メソケアプラスの「薬用スカルプフォーマットシャンプー」です。
- しっかり洗えて低刺激な石鹸系洗浄成分
⇒カリウム石けん用素地 - アミノ酸系を含む、しっとりした使用感と仕上がりの洗浄成分
⇒N‐ヤシ油脂肪酸アシル‐L‐グルタミン酸トリエタノールアミン液(ココイルグルタミン酸TEA)、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)など
といった複数の洗浄成分をブレンドすることで、洗浄力を保ちながら頭皮の潤いをキープすることができます。
『しっかり洗えて乾燥も防げる』ので、どんな頭皮タイプでも満足できる使用感のシャンプーです。
◆愛用者の口コミ
ハードな整髪料も落とせます
20代男性/頭皮タイプ・乾燥
頭皮のかゆみや赤みなどの症状に悩んでいましたが、以前よりも気にならなくなりました。もっちりした泡が使い心地良く、ハードな整髪料もしっかり落とせるので重宝しています。
【商品名】薬用スカルプフォーマットシャンプー(医薬部外品)
【メーカー】メソケアプラス
【価格】
・370mL:3,630円
・370mL:2,860円 ※詰め替え用
【買える場所】公式通販
【特徴】メントール系の香り、ノンシリコン、トリートメントあり
4.「スカルプシャンプーで髪が生える」は本当か

スカルプシャンプーと聞くと、少なからず「毛が増える」「毛が生える」といった効果がありそうに思ってしまいませんか?
確かに「育毛剤にも使われるような成分」が入ったスカルプシャンプーはありますが、それらに増毛や発毛効果はありません。
①育毛成分が入っていても、洗浄成分と一緒に洗い流されるから
②育毛成分が入っていても、頭皮への浸透率は非常に低いから
唯一、発毛効果が認められている成分が入った外用薬の『リアップ(大正製薬)』でさえ、同成分の飲み薬に比べると効果は極めて低いことが分かっています。
ですからシャンプーの育毛成分が、頭皮に浸透して効果を発揮することは現実的でないのです。
過剰にべたついたり、フケがたくさん出たりと頭皮が不衛生な状態は、毛穴を塞いで毛の成長を邪魔してしまいます。
そのため、スカルプシャンプーで頭皮を清潔に保つことは、薄毛の進行予防に役立ちます。
また頭皮が清潔だと育毛剤などが浸透しやすくなるので、すでに薄毛ケアを始めている方にも頭皮ケアはおすすめです。
このようにスカルプシャンプーに直接的な育毛や発毛効果はないものの、 毛が育ちやすい頭皮を作るのに最適なアイテムですよ。
5. スカルプシャンプーのQ&A

ここでは、スカルプシャンプーに関する5つの疑問にお答えします。
気になる質問からチェックしてみてくださいね。
Q1. 男性用や女性用の違いは?

A. 男性はさっぱり感、女性はしっとり感を意識した成分配合になっています。
スカルプシャンプーの選び方でご紹介した「アミノ酸系や石鹸系の洗浄成分」は、どれも頭皮に低刺激なことに変わりはありません。
ただし成分の種類によって、洗浄力に差があります。
・男性用スカルプシャンプー
…男性は女性より頭皮の皮脂量が約3倍と多く、おのずと取り除くべき量も多い
…アミノ酸系や石鹸系のなかでも洗浄力が高めの成分が使われる
・女性用スカルプシャンプー
…女性は頭皮が乾燥しやすい
…アミノ酸系や石鹸系のなかでも洗浄力がマイルドな成分が使われる
ただ必ずしも男女別にシャンプーを選ぶ必要はないので、好みの洗い上がりやご自身の頭皮タイプ(オイリーや乾燥など)で選んでもOKです。
Q2. ノンシリコンは何が良いの?

A. シリコンによる毛穴詰まりのリスクが少ないので、頭皮トラブル防止になります。
シリコンには、
- 髪の毛に膜を作ってツヤを出す
- 指通りを良くする
といった働きがあります。
そのため、シリコンは一概に悪い成分というわけではありません。
ただ頭皮への吸着力がとても強いので、毛穴に詰まりやすいというデメリットがあります。
毛穴詰まりは毛の成長を妨げてしまうため、スカルプケアにはシリコンが入っていない「ノンシリコンシャンプー」がおすすめです。
Q3. 天然やボタニカルって、化学成分より良いの?

A. 成分の原料で安全性などの違いはないため、目的や悩みに合った成分かを重視しましょう。
例えば「天然のスギ」でも、花粉症状に悩まされる人は多くいますよね。
このように、『天然やボタニカル成分だから安全』とはいえません。反対にアレルギーが起こらないよう精製されるなど、化学物質のほうが安全な場合もあります。
そのため天然かどうかにこだわるよりも、
- 頭皮のかゆみを改善したい
⇒抗炎症作用のある成分
〈成分例〉グリチルリチン酸ジカリウム、サリチル酸など - 頭皮の乾燥を改善したい
⇒保湿効果の高い成分
〈成分例〉セラミド、カルボン酸など
といった、目的に合った成分かどうかを重視しましょう。
Q4. トリートメントやコンディショナーは使うべき?

A. 髪が長い方や髪のダメージが気になる方は使うことをおすすめします。
コンディショナーやトリートメントは、髪の手触りや指通りを良くするものです。
・コンディショナーやリンス
⇒髪をコーティングしてなめらかにする
・トリートメント
⇒有効成分が髪の内部から補修する
特に髪が長い方やカラーやパーマをしている方は、スカルプシャンプーと併せて使うことをおすすめします。
ただし使うときに、頭皮にべったり付けるのはNGです。
コンディショナーやトリートメントは毛穴に詰まりやすいため、毛先のみに付けるようにしましょう。
Q5. より効果的なシャンプーの方法は?

A. シャンプー前の予洗い、頭皮の揉み洗いがおすすめです。
シャンプー前にお湯で髪全体を洗い流す「予洗い」をすると、表面の汚れや皮脂が落とせるほか、シャンプーの泡立ちが良くなります。
また、シャンプーの際は毛穴の汚れや皮脂を押し出すように揉み洗いするのがポイントです。

指の腹を使って、地肌をずらすように洗うとうまくいきますよ。
6.まとめ
いかがでしたか?
スカルプシャンプーの良さにお気づきいただけたでしょうか。
・頭皮(スカルプ)を洗うシャンプー
・必要な皮脂まで取り除かない適度な洗浄力や、皮脂を洗うのに特化した成分配合が特徴
良いスカルプシャンプーのポイント
・「アミノ酸系」または「石鹸系」の洗浄成分が使われたシャンプー
・「頭皮への刺激が強い添加物」が入っていないシャンプー
頭皮を健康に保つためには、「残しておきたい皮脂」や「潤い」まで取り除いてしまうシャンプーはNGです。
今回、ご紹介した良いスカルプシャンプーを使って、『頭皮のため』のケアを始めましょう。
もう一度、商品が見たい方は「3. 専門家おすすめ厳選スカルプシャンプー」をご覧ください。








もちろん髪にも汚れや皮脂が付いていますが、ほとんどはお湯だけで洗い流すことができます。
これに対して洗浄成分でしか取り除けないのが、毛穴に詰まった汚れや皮脂です。
つまり頭皮こそ、しっかり洗わなくてはいけないのです。